象彦漆美術館Zohiko Urushi Museum / 2011.9 / 京都市左京区 / 市川 靖史

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象彦漆美術館Zohiko Urushi Museum / 2011.9 / 京都市左京区 / 市川 靖史

京都を代表する漆の老舗「象彦」、その創業350周年記念行事として立ち上げられた漆美術館のプロジェクトである。
一階のギャラリーは、奥の小さな中庭に光のあふれる現代的な空間である。さながらミニマルアートのように見える展示は、現代における漆の表現の可能性を広げてみせている。
自然光のあふれる一階から中庭に沿った階段を上がると、一転して暗い、人工光が主体の空間に変化する。漆を守り、蒔絵の詳細を見てもらうため、光はそれぞれの作品だけに当てられている。しかし、本来漆の工芸品は日常生活の中で使われてこそ輝きを放つものだ。したがってこの二階の空間は場所によって異なった性格が与えられている。日本の伝統建築の上段の間や床の間のような展示スペース、天井から吊られた全長が15mに及ぶ黒錆の鉄板を背景にした展示、さらに紙の障子スクリーンを光る壁面仕上げとし、円形の展示スペースに人間を導く演出など、二階の空間はどこかで現代の日本の住空間を感じさせるような美術館とした。

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象彦漆美術館
竣工
2011.9
所在地
京都市左京区
photo
市川 靖史