WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS

VIA BUS STOP in NambaVIA BUS STOP, Namba

竣工
1998.03
所在地
大阪市中央区
写真
平井 広行

難波は、大阪の南に位置する下町の一つであり、庶民のショッピングや娯楽のためのエリアとして有名である。その中の最も大きな複合百貨店の地上階にこの店は計画された。入り口は二個所あり、一つは建物内部の通路空間に面し、もう一つは外部の街路に面している。その為、平面はこの建物の本来の形状を生かすようにZ形とし、店内をただ通り抜けるだけの人にとっても魅力的な場となるよう考えた。若者からお年寄りまで非常に多くの人の集まる庶民的なエリアにある店と言う性格を考慮して、いくらかカジュアルな視覚的訴求力のある空間を作り出すことに努めた。家具の材料(ムクの木材とアルミ板)も他店と比べ、よりラフかつカジュアルな仕上げとし、天井も与えられたままの形状で手を加えないこととした。また、床は一連の店舗の中では唯一黄色の塗床を採用した。そうすることで気軽に楽しみながら立ち寄り、そして通過して行く人達のエリア、というこの都市の文脈に応えながら、同時にどこか異質さを感じさせる場をつくりだしたいと考えていた。