WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS

VIA BUS STOP in KobeVIA BUS STOP, Kobe

竣工
1998.04
所在地
兵庫県明石市
写真
平井 広行

この店は神戸の旧居留地に建つ数棟で構成された複合百貨店の一棟の中にある。神戸という街は古くからの港町であり、明治以降外国に開かれた長い歴史を持つ。集まる客層も他の都市と比較するとより洗練されているため、コンテンポラリーで今日的というよりは永続的な資質を持った空間を計画した。
店内はライムストーン、フロスト・ガラス、ミラー、ノングレアミラー、アルミ・パネル、集成材といった材料で構成され、他の店と比べてより多くの材料が使われている。その結果、他の店と比べてより穏やかな印象を持つものの、空間そのものは単純な形態の集合体であり、その中を複数の動線が交錯するよう計画されている。自分の居る場所によって眼に入る風景は異なり、店の中を歩くと、その風景の連鎖として空間が意識される。全体をさながら一つの小さな都市空間をつくることであるかのように、あるいはランドスケープの計画であるかのように設計された店舗である。