WARO KISHI + K.ASSOCIATES ARCHITECTS

AUTO LABAUTO LAB

竣工
1989.11
所在地
京都市右京区
写真
平井 広行

この建物は自動車のショールームであり、京都市の郊外の主要幹線道路沿いにある。主屋は9mx18m、2×4スパンの鉄骨造であり、中央に水周りのコアを持つ、大きな一室空間である。それとほぼ同じ大きさの前庭を東側に持ち、そこに飛び出した地面から1,200mm上がったデッキから主屋にアプローチする。
ガスケットで躯体に直接止められた透明と半透明のガラス、壁として自立する中央のコア、1,200mmのレベル差、90°ずつ方向を変えるアプローチ、鉄骨架構から切り離された折れ曲がる屋根などによって、視線を遮り、そして時には曖昧にすることで単純な箱の中とその周囲に多様な風景を作り出したいと考えていた。同時にどこの都市の郊外にも見られるような騒々しい風景の中に、毅然と存在する静謐な建築でありたいと考えたことの結果がこのショールームである。