岸和郎の建築家として約40年にわたる活動のアーカイブの京都工芸繊維大学美術工芸資料館ならびに附属図書館への寄贈を記念した展覧会。
第1室には「日本橋の家」など初期のプロジェクトの手書き図面を中心に、第2室は1980年代から現在までの仕事を概ね年代順に並べた倉庫のような空間、第3室は建築家と並行し教育者として在籍した大学_京都芸術短期大学、京都工芸繊維大学、京都大学、京都芸術大学_での活動をまとめ、最後の第4室では現在進行形、さらに未来に向けたプロジェクト群を展示する構成とした。
建築家としての作品、営為の評価は「time will tell」、すなわちこれから「時間の経過が教えてくれる」だろう、それこそが建築家とその作品にとっての「時間の真実」ではないか、という意味で名づけられた展覧会である。