バー「PARADE」PARADE / 1989.07 / 京都市東山区 / 平井 広行

バー「PARADE」 1
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バー「PARADE」 4
バー「PARADE」 5

バー「PARADE」PARADE / 1989.07 / 京都市東山区 / 平井 広行

PARADEは京都・祇園地区、正面を祇園新橋通に、裏面を白川の流れに向けた建物の2階に位置している。
歴史的な景観を留めている新橋通からアプローチすることを考えると、このバーに求められているのは新橋の町並みから想像できるような日本の伝統的意匠でもなく、また歩いてきた新橋通りの余韻をぶち壊すような新奇なものでもないデザインであり、同時に都市に対して開かれているべきではないかと考えていた。したがってそれを象徴する2階へと昇る入口階段部分と白川に面した窓の扱いには特に注意を配った。白川に面した窓は春と秋には全面開放され、その季節の空気を楽しむことができる。
表のファサードの木に対し、内部もそれに対応する素材感のある材料を使うこと、ファサードの線的なデザインに対し面で構成するデザインとすることの2つを設計のポイントとした。床の石、壁のしっくい、バック・カウンター曲面壁の染色された鉄板、フロスト・ガラスのカウンターなどの素材はその結果選ばれたものであり、特にフロスト・ガラスのカウンターは下からの照明を受け、さながら水面をのぞき込むような深さを感じさせたいと思っていた。

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バー「PARADE」
竣工
1989.07
所在地
京都市東山区
photo
平井 広行