宝塚の家House in Takarazuka / 1995.09 / 兵庫県宝塚市 / 平井 広行

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宝塚の家House in Takarazuka / 1995.09 / 兵庫県宝塚市 / 平井 広行

この住宅は大阪市を見おろす丘陵部の南斜面に段状に拡がる郊外分譲地の中に建つ。敷地はその開発された宅地の西側の端部に位置しているため、大阪北部地域の自然、土地形状を残す深い谷に面している。こうした状況を考えるとその西側の谷との関係を考えることがこの住宅設計の鍵となる。
1階は幾分閉じたプライベートな屋外空間である中庭やテラスに個室が面する形の、むしろ閉じた構成とし、2階にはリビング・ルームとダイニング・ルームを配して、1階とは対比的に開放的な形態とすることで西側に残る自然に直接開く構成とした。さらに屋根は鉄骨造の浮遊する形態とし、西側の端部を半透明な素材とすることで内部空間から2階のテラスへ、さらにその外に拡がる西側の谷へ、という空間的な遷移を強調しようとした。この2階の空間は地面からはほんの数m上がっているに過ぎないのだが、谷の底からはほとんど100m近い高さに位置することになる。2階の空間をさながら100m近い高さを持つ建物のペントハウスのように考えることが、谷に面するというこの敷地の持つ特異性を生かすことだと考えていた。

title
宝塚の家
竣工
1995.09
所在地
兵庫県宝塚市
photo
平井 広行